WiFiパスワードを他人に渡す具体的な5つの方法を、安全な順にランク付けします。状況に合う最上位の方法を選んでください。
01最良
金庫の共有レコード(TeamPassword)
使う場面: 社員・委託先など、継続的にアクセスが必要な相手。
WiFi鍵を1つの暗号化レコードとして作成し、グループ単位でアクセスを付与。メンバーは自分の金庫で参照でき、Slack・メール・メモアプリには一切コピーされません。グループから外せば、全端末で即座にアクセス停止。
- 1TeamPasswordに新規レコードとして登録
- 2グループ(オフィス、エンジニアリング等)に割り当て
- 3URLではなくグループ所属でメンバーを管理
02良
WiFi QRコード(対面)
使う場面: 来客、訪問クライアント、イベント参加者。
印刷または画面表示したQRコードで、誰もパスワードを口にせず端末を接続できます。チャット履歴に残らない方法です。QRは物理的に管理し、公開写真に映り込ませないこと。
- 1ローカルで生成(第10章):オンラインツールは絶対に使わない
- 2卓上カードに印刷、または会議室画面に表示
- 3終了後すぐ撤去。撮影された場合はパスワードをローテーション
03可
iOS / Android の近距離共有
使う場面: 同僚の個人端末への一時的な手助け。
両OSは保存済みWiFiパスワードを近くの信頼連絡先に平文を見せずに共有するプロンプトを出します。手入力より安全ですが、端末間限定で監査ログが残りません。
- 1受信側がWiFi設定で当該ネットワークをタップ
- 2送信側に表示されるプロンプトを承認
- 3受信者が連絡先に登録されているとプロンプトが出ます
04リスク有
暗号化・有効期限付きワンタイムリンク
使う場面: 金庫招待がまだ無理なリモート受け渡し。
1Passwordの『Send』や自己ホストPrivateBin等で、ブラウザ内で復号し1回または短時間で自動消滅するURLを発行。メールよりは良いが、リンクが正しい相手に届く前提です。
- 1閲覧上限1回・短期(24時間以内)で発行
- 2受信者を特定したチャネルとは別チャネルで送付
- 3口頭で開封確認後、リンクは焼却済みと見做す
05避けるべき
Slack・メール・付箋
使う場面: 絶対に使わない:漏洩待機状態です。
Slackとメールは検索・エクスポート可能で、見た人が退職した後も残ります。付箋・ホワイトボードはショルダーハッキングの的。これらで送ったものは恒久的に侵害されたと考え、即ローテーションを。
- 1既に送ってしまったなら、今すぐパスワードをローテーション
- 2新しいパスワードはまず金庫に保存してから共有
- 3元メッセージは削除しても、漏洩したまま扱う
黄金ルール
- パスワードは金庫とルーター以外に平文で存在してはならない。
- レコード自体ではなく、レコードへのアクセス権を共有する。
- 取り消し不能な手段を使った瞬間に、漏洩済みと見做す。
- 口頭・写真・スクリーンショット等の帯域外共有後は即ローテーション。