パスワードマネージャーの利点と問題点|パスワードマネージャーは必要なのか?
パスワードマネージャーは、組織のサイバー防御において最も重要な要素の一つとなっています。実際、人間は何百もの複雑なパスワードを暗記することができないため、複数のサイトで簡単に解読できる同じパスワードを使いまわすという好ましくない行為をしてしまうこともあり、パスワードの効果が弱まってきています。
そこで、企業の安全を守るためにパスワードマネージャーが人間に代わってパスワードの管理をしてくれますが、それだけではありません。パスワードマネージャーには、サイバーセキュリティ機能以外にも多くの価値があります。ただし、パスワードマネージャーの選択を誤ると、問題を引き起こす可能性があります。
そこで本記事では、パスワードマネージャーの使用における利点と問題点について解説します。
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Table of Contents
パスワードマネージャーとは
パスワードマネージャーは、強力でランダムなパスワードを安全に生成、保存、使用、共有するための効果的な方法であり、これでユーザーはパスワードを覚える必要がなくなるので、どのアカウントにもユニークで推測されにくいパスワードを作成して保存することができるようになります。
そしてそのシンプルな技術の背後には大きな価値が隠されています。
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パスワードマネージャーの使用における利点と問題点
パスワードマネージャーを使う利点はたくさんありますが、間違ったものを選んだり、「パスワードマネージャーを使っている」という事実に過信してしまうと、問題が生じる可能性があります。
パスワードマネージャーの使用における主な利点と問題点を以下でご紹介します。
利点
パスワードマネージャーは、組織に多くの価値をもたらします。明らかなのはもちろんセキュリティに関するものですが、単にセキュリティ対策の強化だけではなく、もっとたくさんの利点があります。
パスワードマネージャーの使用における主な利点として、以下が挙げられます。
- すべてのアカウントにセキュリティ層が加わる
- 1つのパスワード(またはパスフレーズ)を覚えておくだけでよい
- どのデバイスからでもパスワードにアクセスできる
- パスワードの共有なしで、同僚と簡単にアカウントを共有できる
- 仕事がより生産的になる
- 少ないライセンス数でコスト削減につながる
- アカウントの使用状況、違反、アクセスを監査できる
強力でランダムなパスワードを自動生成する
人は一般的に大体200以上のアカウントにアクセスしており、パスワードのベストプラクティスでは、各アカウントには強力でランダムなパスワードが必要だと定めていますが、そのパスワードのすべてを覚えておくことは不可能であるため、大抵の人はパスワードを使いまわしたり、「password」のような簡単に解読されてしまうパスワードを使うなどの横着をしています。
しかし、TeamPassword に内蔵されているパスワード生成機能だと、このようなことをすべて行ってくれるので、チームメンバーによってアカウントが危険にさらされる可能性が下がります。
すべてのアカウントにセキュリティ層を追加
大抵の企業は2FA(2段階認証)を利用できるようになっているべきですが、残念ながら必ずしもそうとは限りません。パスワードの使用や使いまわしをめぐるあらゆる問題がある中、このセキュリティ層を追加することで、貴重なデータを安全に保つことができます。
適切なパスワードマネージャーを導入することで、パスワードのボールト(保管庫)に第二のセキュリティ層が追加されるのです。
覚えておく必要があるのはパスワード(またはパスフレーズ)1つだけ
従来型のパスワードを使うにせよ、パスフレーズを使うにせよ、パスワードマネージャーを使えば、覚える必要があるのは1つだけです。つまり、強力なマスターパスワードを1つ作成して、それを使ってすべてのアカウントのロックを解除するだけです。
どのデバイスからでもパスワードにアクセスできる
マスターパスワード1つで会社用のパソコンでの全アカウントのロックを解除できるのと同じように、TeamPassword を使うと、どのデバイスからでもすべてのパスワードにアクセスできます。ちなみに Chrome アドオンを使うと、自宅、オフィス、モバイル デバイスなど、どこからでもすべてのアカウントにアクセスできて便利です。
パスワード共有なしで同僚とアカウントを簡単に共有できる
同僚間でのアカウント共有は日常茶飯事ですが、このような場合でも、例えば Google Sheet のパスワードリストを使うなどしてパスワードを直接共有するのは、高いリスクが伴います。
一人でもルールを守れない従業員がいたり、チームを離れた人がいたときにパスワードの変更をし忘れたりすると、それですべてのアカウントが危険にさらされてしまいます。TeamPassword だと、チームメンバーに実際の認証情報を教えることなく、そのアカウントへのアクセスを許可(および取り消し)できるので、この問題が解決されます。
より生産性の高い作業
従業員が必要な時に、必要な場所で、必要なツールにアクセスできるようにすることで、生産性が上がりますが、適切なパスワードマネージャーだと、コントロールの切り替えで、まさにそれが実現します。1日あたり数分の節約でも、従業員1人あたり年間数十万円の生産性向上に相当します。
ライセンス数を減らしてコストを削減
前述のように、多くのチームでユーザーライセンスの共有がされています。サブスクリプションの平均価格が上昇傾向にある中、この利点はビジネスの規模を拡大してもコストを抑えるシンプルな方法になります。
使用状況、違反、アクセスに関するアカウントの監査
必要なソフトウェアのライセンスを減らすことは、経費節減の方法のひとつにありますが、もうひとつの方法として、あまり使われていないソフトウェアのサブスクリプションをなくすというのがあります。誰がどのくらいの頻度でソフトウェアを使っているかを監視することで、パスワードマネージャーは、未使用のツールのサブスクリプションを終了するなど、年間予算の決定を支援することができます。
また、潜在的なデータ侵害(「pwned」)を監視することで、侵害された可能性のあるパスワードがすぐに変更されるようになります。
問題点
パスワードマネージャーは、どんな組織や個人にとっても重要なツールであることは、どのプロからも明らかですが、最高のソリューションであっても、予期せぬ結果を招くことがあります。
間違ったものを選んだり、誤った安心感を得てさらなるサイバーセキュリティの計画から外れたりすると、パスワードマネージャーでさえ、ビジネスに新たな問題をもたらす可能性があります。
パスワードマネージャーの使用における主な問題点を以下に挙げてみましょう。
- サイバーセキュリティ体制への過信
- 2FAが課されない可能性がある
- パスワードマネージャーの設定に時間がかかる
- パスワード保管庫のマスターパスワードが主なターゲットとなる
サイバーセキュリティ体制に対する過信
パスワードマネージャーは、サイバーセキュリティへの備えとして大きなステップアップとなります。それは、アカウントがすべて強力でランダム、かつユニークなパスワードによって保護され、そのパスワードが安全に保存され使用されるということです。
ただ、やるべきことはそれだけではありません。これはサイバーセキュリティへの備えの第一歩に過ぎないのです。パスワードマネージャーによって保護が強化されたからといって、セキュリティの脅威を撃退する能力を過信してしまうと、その明確な利点が問題になりかねません。
2FAが課されない可能性がある
すべてのパスワードマネージャーが同じように作られているわけではなく、例えば、2FAを使う必要がないものもあり、セキュリティがそれほど強化されていないものもあります。TeamPassword がチームに最適なパスワードマネージャーである理由のひとつは、2FA による保護です。
TeamPassword は、サイバーセキュリティを真剣に受け止めることで、パスワードマネージャーの潜在的な問題を防いでくれているのです。
パスワードマネージャーの設定に時間がかかる
一般的に人は200以上のアカウントを持っており、そのアカウントをすべてパスワードマネージャーに安全に保存するには時間がかかります。ユーザー名とパスワードをすべて入力するのは、最終的には時間とお金の節約につながりますが、始めるには時間がかかりますからね。
DA(disciplined agile)のようなプロジェクトマネジメントのフレームワークに馴染みがある人にとっては、これはおそらく3つのストーリーポイント(複雑さ、労力、不確実性)に当てはまるでしょう。
パスワード保管庫のマスターパスワードが主なターゲットに
アカウントを全部1つのパスワードで管理するのは危険な選択です。これが、ハッカーがあなたのメールアカウントを狙う理由のひとつです。メールアカウントはパスワードを紛失したときのバックアップシステムであるため、ひとたび彼らがあなたのメールアカウントを掌握すれば、Facebook からオンラインバンキングに至るまで、すべてを手に入れることができるのです。
残念なことに、ハッキングされたパスワードマネージャーもあり、例えば、LastPass は少なくとも7回ハッキングされています。
そのため、パスワードマネージャーを選ぶ際には、パスワード暗号化の黄金律(ゴールドスタンダード)を超えていると信頼できるかどうかが重要です。そうすれば、たとえハッカーがパスワードマネージャーのサーバーに侵入したとしても、解読不可能なデータしか見つけることができません。
TeamPassword:利点しかありません
TeamPassword は、チームの連携を念頭に置いて設計されたパスワードマネージャーです。パスワードを共有することなくアカウントを共有できるため、余分なユーザーライセンスにコストをかけることなく、チームメンバーは必要なツールにアクセスできます。
従業員が必要なときに必要なツールにアクセスできれば、仕事はうまくいきます。
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