パスワードマネージャーとVPN:どのように組み合わせて使うのがベストなのか
リモートワーカーの増加に伴い、多くの企業がサイバーセキュリティ対策を推進していますが、従業員があちこち散らばっている状態では、セキュリティの管理はより難しくなります。脆弱な場所が1つでもあれば、ハッカーは企業システムにアクセスし、莫大な損害を与えることができてしまいます。
パスワードマネージャーとVPN(Virtual Private Networks)は、組織がシステムのセキュリティを強化する上で有効な手段となります。どちらの方法も、個人や組織を不正アクセスの脅威から守るのに極めて重要です。本記事では、パスワードマネージャーとVPNとは何か、どのように機能するのか、そして組織を守るためにどのように活用するのがベストなのかについて詳しく解説します。
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【目次】
Table of Contents
パスワードマネージャーとは?
パスワード以外の認証方法が増え続けている現在においても、パスワードは様々なサイトやサービスへの不正ログインを防ぐために欠かせない認証方法であり続けています。現代社会では、サイト毎にパスワードを設定し、何十個ものパスワードを管理しなければならず、同じパスワードを使いまわしている人も少なくありません。
しかし、ハッカーの手口がますます巧妙になっていることを考えると、これは非常に危険な行為だと言えるでしょう。実際、データ侵害の80%以上は、弱かったり使い回されたり共有されているパスワードが原因で起こっています。そのため、最新の規制では、各オンラインアカウントに長く、ランダムなパスフレーズを使うことが推奨されています。ただ、メモ帳にそれらのパスワードを覚えるために書き留めるのはセキュリティ的にもNGなので、結局パスワードを一つずつ覚えるなんて不可能であるという結論に辿り着きます。
そこで登場するのが、パスワードマネージャーです。機能によって変わってきますが、ユーザー名やメールアドレス、パスワードなど、様々なアカウントのオンライン認証情報を生成、保存、自動入力することができます。例えば TeamPassword には、パスワード共有のための安全で暗号化されたプラットフォームがあり、それによって、同じアクセスコードを必要とする同僚は、チャットやメール、SMS あるいは通話上ではなく、安全にアクセスコードを共有することができます。
VPNとは?
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、IPアドレスを隠すサービス/プラットフォーム/ソリューションのことで、正しい認証情報を持たない人が接続やオンライン上の行動を追跡できないようにするためのものです。VPNは、無線ネットワークを通じて共有するすべての情報をスクランブルするために暗号化されたものを使用しています。
では一体、VPNはどういう仕組みなのでしょうか?
公共のWi-Fiネットワークを利用するたびに、ハッカー(あるいはネットワークの所有者)が、ネットワーク上で送信されたブラウジングデータや個人情報を見たりアクセスしたりすることができるかもしれません。そこで VPN を使えば、あなたの機密データを悪意のある人々から守ることができます。
パスワードマネージャーと同様に、VPN にも選択肢がいくつかあり、それにはさまざまな機能があります。さらに、無料、個人向け、企業向けの VPN があり、保護レベルもさまざまです。パスワードマネージャーと同じように、様々な VPN ソリューションを調べて、予算をかけずに最高レベルのサービスを提供するものを見つけることが重要です。
パスワードマネージャーを搭載したVPNサービスの例
さらに、1つのソリューションで両方の処理ができるように、一部の VPN にはパスワードマネージャーが含まれているものもあります。その中でも有名なものを、以下でご紹介します。
DashlaneのVPNおよびパスワードマネージャー
Dashlane は、ベーシックとプレミアムのサブスクリプションに VPN とパスワードマネージャがあり、プレミアムサブスクリプションでは、無制限のパスワードストレージを無制限のデバイスで利用することができます。また、内蔵のVPN アプリは、VPN アプリの中でもダークウェブモニタリングを行うことができます。
これは、ダークウェブを含む VPN が Web をスキャンして情報を探し、認証情報があるべきでない場所で見つかったときに通知するというシステムです。VPNはまた、デバイスから出る情報を全て暗号化し、誰もアクティビティを追跡したり情報を見たりできないようにもしてくれます。
KasperskyのVPNおよびパスワードマネージャー
Kaspersky はアンチウイルスソフトとして始まりましたが、その後、様々なサイバーセキュリティソリューションを含むように製品を多様化しています。Kaspersky には、パスワードの保管やドキュメントのスキャンを提供するパスワードマネージャーがありますが、パスワードの引き継ぎやパスワードの共有といった重要な機能は備えていません。また、かなり新しい製品であるため、ユーザーは、一貫性のないフォーム入力や、Webブラウザの拡張機能についても不満を抱いています。
Kaspersky の VPNは、「カスペルスキー VPN セキュアコネクション」と呼ばれ、30カ国以上のサーバーの大規模なネットワークを持っています。Webアクティビティを記録しないため、個人情報が売りに出される心配がなく、安心してブラウジングでき、さらに、静的および動的 IPアドレス機能、256ビット暗号化機能を提供し、それによってVPNとして効果的になります。
パスワードマネージャおよびVPNの管理
パスワードマネージャーと VPN を同時に導入することは不可能でなく、むしろ多くの利点があります。最も注目すべきは、異なるサービスを利用することで、 VPN とパスワードマネージャの両方から最高のセキュリティ機能を得ることができる点です。そしてパスワード共有や認証情報の管理ソリューションの第一線にいるのが TeamPassword です。無料トライアルにサインアップして、その利点をぜひ2週間ご体験ください。
パスワード管理も提供するVPNを探すのもいいですが、あまりお勧めはできません。大抵の VPN サービスプロバイダは平均的なレベルのパスワードマネージャーを提供しています。最良の結果を得るためには、ビジネスの規模やニーズに応じて徹底的に調査し、予算に合ったトップクラスの VPN と個別のパスワードマネージャーを入手する必要があります。
この2つのプログラムは、どちらも他のプログラムの動作を妨げることがないため、別々に作動することが可能です。また、VPN を使用したいけど、使っているデバイスに内部ファイアウォールが含まれている場合、ファイアウォールを無効にする必要があります。そのため、 VPN の保護機能とTeamPassword のような強固なパスワードマネージャーを併用することを忘れないでください。
優れたパスワードマネージャーがあればVPNは必要ない?
先に述べたように、VPN とパスワードマネージャーは同じ役割を持っているわけではなく、どちらのプログラムも他に置き換えることはできません。つまり、最高レベルの保護を確立するには両方が必要なのです。さらに、どちらのソリューションも100%完璧な保護を提供するものではありません。パスワードマネージャーは、暗号化されたプラットフォームを通じてパスワードを生成、保存、共有するだけで、IPアドレスやオンライン活動をブロックすることはできないのです。
例えば公衆無線 LAN のあるレストランでブラウジングしているとします。銀行口座や SNS のプロフィールにログインするときは、認証情報を保存するパスワードマネージャーを使うでしょう。
パスワードが保護されていても、同じネットワークに接続している人が、ブラウジング中のアクティビティやアカウントを盗み見ることができるかもしれません。また、メモ帳アプリへの保存など、パスワードが安全でない状態で保存されている場合、アクセスされる可能性があります。このような場合にも、安全で信頼性の高い VPN を使って、オンライン活動を暗号化し、セキュリティ層を追加する必要があるのです。
無料VPN か無料パスワードマネージャーか
ここまでで、VPN とパスワードマネージャー両者の重要性をご理解いただけたと思います。そこで、無料版でいいのか、それとも有料版を買うべきなのか疑問に思われるかもしれません。これに対する答えは一つではありません。
無料版のVPNやパスワードマネージャーの多くは、機能が制限されています。例えば、パスワード管理ソフトの中には、保存できるパスワードの数や同期できるデバイスの数が制限されているものがあります。無料版ではセキュリティが十分でないため、データ侵害を受けた場合、被害が大きくなっててしまうソリューションもあります。
無料パスワードマネージャーや VPN は、個人的な利用であれば問題ないかもしれませんが、それでもプロダクトについて詳しく調べたり、ユーザーレビューをしっかり確認しておく必要があるでしょう。ご自身のオンライン認証情報とプライベートなオンライン活動をそのソリューションに託していることを常に頭に入れておきましょう。「無料」には常にリスクが伴います。
一方、企業は常に、必要な機能をすべて備えたサブスクリプション製品を選択する必要があります。例えば、ビジネスでは、高レベルのパスワードセキュリティ、サポート、暗号化されたパスワード共有のような追加機能が必要です。ただ一番高いソリューションが必ずしもベストであるとは限らないということは頭に入れておく必要があるでしょう。レビューをチェックして、機能がニーズに合っているかを確認しましょう。
まとめ:究極のパスワード管理には TeamPassword がおすすめ!
生体認証やその他の認証方法が台頭してきたとはいえ、当分の間、パスワードは認証方法の最前線であり続けるでしょう。たとえ信頼できる VPN があったとしても、チームが必要なツール、サイト、情報へのアクセスを難しくすることなく、システムを不正アクセスから守るには、安全で信頼できるパスワード管理ツールが必要です。
TeamPasswordは、あらゆる規模の企業向けのパスワード生成、管理、共有ツールとして特別にデザインされています。ユーザー5名用から利用できるため、小規模な企業でも安心してご利用いただけます。導入に関しては、お問い合わせいただくか、無料トライアルにサインアップして、まずは TeamPasswordがどのようなツールなのかお試しください。
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