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社内のセキュリティ文化を醸成する5つの実践可能な対策

【2025年度版】社内のセキュリティ文化を醸成する5つの実践可能な対策

March 26, 20251 min read

サイバーセキュリティ

想像しうるあらゆるサイバーセキュリティの課題に対応するソフトウェアやハードウェアのソリューションは存在しますが、データ侵害の88%には人的ミスが関与しているという調査結果もあります。

これに対抗するには、サイバー攻撃を防いで機密データを守り、顧客やステークホルダーとの信頼関係を育むセキュリティ対策を重視して推進する従業員が必要です。

そこで本記事では、セキュリティ文化とは何か、なぜそれが重要なのか、そして社内でそれを創り出すための実践的な5つのステップを解説いたします。

Table of Contents

    セキュリティ文化とは

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    セキュリティ文化とは、組織の人々がセキュリティにどのように取り組むかに影響を与える一連の信念、態度、行動のことであり、これでセキュリティリスクをどの程度真剣に受け止め、ベストプラクティスをどの程度認識し、それに従うかが反映されます。

    セキュリティ文化をトップダウンで押し付けることはできません。セキュリティ実践の背後にある理由を理解していないと、人は最も抵抗の少ない道を探す傾向があります。

    積極的なセキュリティ文化とは、会社の資産と評判を守る上での自分の役割と責任を全員が理解し、そのための権限と意欲を感じている文化なのです。

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    セキュリティのための企業文化づくりが重要な理由

    まず、社内にセキュリティ文化を創ることで、頻度と巧妙さを増しているサイバー攻撃の防止や軽減になります。IBM の報告によると、2024年のデータ侵害の平均コストは488万ドルで、昨年に比べて10%増加し、過去最高を記録しました。

    これまで何度も見てきたように、大抵のデータ侵害は、従業員による何らかのソーシャルエンジニアリングや判断ミスによるものです。そのため、くだらないことのように思えることでも従業員がしっかり聞く耳を持つようにして、驚くほど単純なソーシャルエンジニアリング詐欺に引っかからないように会社を守りましょう。

    また、セキュリティを重視する企業文化を作ることで、顧客情報、知的財産、企業秘密などの機密データを保護することができるようになります。データは、どの企業にとっても最も貴重な資産の一つであり、その紛失や漏洩は、企業の評判、信用、競争力に深刻な影響を及ぼしかねません。強力なパスワードを使うことでデバイスは暗号化され、安全でないプラットフォームでのデータの共有や保存は避けることによって、データを守ることが可能です。

    さらに、セキュリティを重視する企業文化を作ることで、顧客やステークホルダーとの信頼が育まれます。

    顧客は企業にプライバシーとセキュリティの保護を期待しており、これを怠ると、取り返しのつかない損害を被ることがあります(LastPass の情報侵害事件を参照)。セキュリティ文化で、顧客のデータを大切にしていることや、それを保護するためのプロセスとツールを備えていることが示されることによって、信頼が築かれます。

    社内のセキュリティ文化を醸成する方法

    セキュリティのための企業文化を醸成するのは、一過性のものではなく、計画的な注意と努力が求められる継続的なプロセスです。以下で、セキュリティのための企業文化を作るためのステップを5つご紹介します。

    1.自社の現状を踏まえたセキュリティ計画を立てる

    最初のステップでは、自社のセキュリティの現状を評価して、対処すべきギャップや弱点を特定します。やり方としては、セキュリティ監査を実施するか、外部のコンサルタントを雇ってシステム、プロセス、方針を評価してもらう方法があります。

    また、従業員のセキュリティ意識とコンプライアンスレベルを把握するために、従業員に対するアンケート調査も実施すべきです。そして評価結果に基づいて、セキュリティ体制を改善するための目標、目的、戦略、評価指標をまとめたセキュリティ計画を策定します。

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    2.明確で簡潔な企業セキュリティ方針(ポリシー)を作成する

    次は、セキュリティに関するルールと従業員への期待することを定めた、明確で簡潔な会社のセキュリティ方針を作成します。

    その方針は、パスワード管理、デバイスの暗号化、データのバックアップ、フィッシング防止、インシデント対応、リモートワークなどのトピックがカバーされるべきです。また、自社の方針が、自社のビジネスに適用される業界標準や規制に沿ったものであることも確認すべきです。

    そして、従業員が何が正しくて何が正しくないかを正しく判断できるよう、セキュリティ方針は分かりやすく、使いやすい言葉で書きましょう。

    セキュリティ方針の中で最も重要なものの一つにパスワード管理が挙げられます。パスワードは、データやアカウントへの不正アクセスに対する防御の最前線ですが、セキュリティ侵害の最も一般的な原因の一つでもあり、Verizon社 の調査によると、ハッキングに関連する情報漏えいの81%は、脆弱なパスワードや盗まれたパスワードが関与しているとのことです。

    そのため従業員には、少なくとも16文字以上で、英字(大文字、小文字)、数字、記号、が混在し、アカウントごとに一意である強力なパスワードを使うよう義務付けましょう。

    パスワード管理ツールを使って、適切なパスワードの使い方を身につけることができます。

    TeamPasswordのようなビジネスに特化したパスワードマネージャーを使えば、従業員はどのアカウントでも、長く、ユニークで、ランダムなパスワードを使うことができます。

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    パスワード生成機能内蔵 = 脆弱なパスワードの使用を避けることが可能

    TeamPassword は、安全で便利な方法でパスワードを保存して、チームメンバーと共有できるクラウドベースのツールであり、TeamPasswordで以下のことができるようになります。

    • アカウント用の強力でランダムなパスワードの生成
    • 本人と権限を与えられたチームメンバーしかアクセスできない、暗号化された保管庫へのパスワードの保存
    • 全デバイスとブラウザでのパスワードの同期
    • アクセス許可の管理および、必要に応じたアクセスの取消
    • パスワードの使用状況とアクティビティログの監視

    3.新しいポリシーについて従業員をトレーニングして期待値を設定する

    第三のステップでは、従業員に新しい方針についてトレーニングし、コンプライアンスに対する期待値を設定します。

    その際、マニュアル、ビデオ、ウェビナー、クイズ、ワークショップなど、方針を理解して従うのに必要なリソースやガイダンスを提供します。また、方針の根拠やメリット、会社の目標や価値観との関連性についても説明すべきです。

    従業員には、自分自身にとっても会社にとっても、方針に違反した場合に起こりうる結果をきちんと認識してもらうべきです。

    また、さまざまな角度からサイバーセキュリティにアプローチしてみましょう。ある分野である程度の専門知識を身につけると、何も知らなかったときのようにはいかなくなります。

    従業員に対するセキュリティ教育は、1回やって終わるのではなく、定期的な更新と再教育が必要な継続的なプロセスであり、従業員には、最新のセキュリティ動向、脅威、ベストプラクティスを伝えて、セキュリティ習慣を改善するためのヒントやコツを提供すべきです。また、フィッシング攻撃のシミュレーションやセキュリティ監査の実施など、従業員の知識とスキルの定期的なテストも行うべきです。

    4.説明責任の手段を確立する

    第四のステップでは、従業員の方針遵守とセキュリティに関するパフォーマンスを監視するための説明責任手段を確立し、報告されたインシデント、違反、苦情の件数や、研修を修了してテストに合格した従業員の割合など、セキュリティ目標を反映した明確で測定可能な指標を定めるべきです。また、従業員がセキュリティに関して直面している問題や課題の特定や、改善のための提案を募るのに従業員からのフィードバックを集めましょう。

    そして、集めたデータやフィードバックを使って進捗状況を把握し、必要に応じて計画を調整すべきです。また、定期的に従業員に結果と成果を伝え、優秀な従業員やセキュリティーを改善した従業員を評価し、報酬を与えるのもいいでしょう。

    5.会社のセキュリティへの貢献を奨励する

    第五のステップでは、優れたセキュリティ慣行や行動を示す従業員を認め、賞賛し、インセンティブを与えるなどして、会社のセキュリティへの積極的な貢献を奨励します。例えば、以下のようなことをするといいでしょう。

    • 研修を修了したり、テストに合格したりした従業員には、賞賛の言葉や修了証を贈る。
    • インシデントや脆弱性を報告した従業員にボーナスやギフトカードを提供する。
    • 強力なパスワードやパスワードマネージャーを使う従業員に特典や恩恵を与える。
    • 従業員がセキュリティについてより深く学んだり、スキルを試したりできるようなコンテストやゲームを開催する。
    • セキュリティに熱心な従業員に、他の従業員を指導したりメンターとしたりする権限を与えるような、セキュリティチャンピオンプログラムを作成する。

    会社のセキュリティに対する積極的な貢献を奨励することで、従業員のやる気と関心は上がり、当事者意識と誇りが育まれ、セキュリティ文化を強化するポジティブなフィードバックループが生み出されるのです。

    関連記事ハッカーがメールアドレスを悪用したら起きることとは?|TeamPasswordで対策

    TeamPassword を使って社内のセキュリティを構築しよう

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    セキュリティのための企業文化を作るのは、総合的かつ全体的なアプローチが求められる、複雑で大変な課題です。

    ただ、それを一人でやる必要はありません。TeamPasswordは、パスワード管理のためのシンプルで安全なソリューションを提供することで、強固なセキュリティ文化の構築と維持をサポートします。

    パスワードセキュリティの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

    TeamPassword を使えば、パスワードが常に安全でアクセス可能であること、データが常に保護されていること、そして従業員が常に意識してコンプライアンスを遵守していることが保証されます。

    TeamPassword で強固な社内のセキュリティ文化を実現

    強力なセキュリティ文化を作るのは、明確なポリシー、効果的なトレーニング、説明責任対策、優れた実践に対する報奨、TeamPasswordのような強固なツールといった戦略を適切に組み合わせることから始まります。

    TeamPasswordを使うと、チームは以下のような機能で認証情報の安全な管理や連携の効率化、機密情報の保護が可能になります。

    • グループ共有:チーム間でのシームレスなパスワード整理および共有
    • アクティビティログ:説明責任向上のための使用状況とアクセスの監視
    • 役割ベースのアクセス許可:誰が重要な情報にアクセスできるかのコントロール
    • 統合された TOTP 認証機能:二要素認証でのセキュリティ強化

    セキュリティ第一の企業文化の構築にTeamPasswordをどのように活用できるか、ぜひご覧ください。

    TeamPasswordは、2週間の無料トライアルを提供しているため、気軽に始めることができ、セキュリティを組織の中核的な価値にするための大きな一歩を踏み出すことができます。

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    Andrew M.

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    オペレーション担当副社長

    "私たちは小規模な非営利団体のためにTeamPasswordを使用していますが、私たちのニーズにうまく対応しています。"

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