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ChatGPTとサイバーセキュリティ〜潜在的なリスクやメリットとは?〜

ChatGPTとサイバーセキュリティ〜潜在的なリスクやメリットとは?〜

March 14, 20241 min read

サイバーセキュリティ

ChatGPT は、与えられたプロンプトに基づいて自然で説得力のあるテキストを生成できる強力な NLP(Natural Language Processing:自然言語処理)システムです。世界最先端の AI 駆動型チャットボットの一つであり、サイバーセキュリティなどの様々な領域で多くの応用が可能ですが、他のテクノロジーと同じように、ChatGPT にも対処すべき課題やリスクがあります。

そこで本記事では、ChatGPT のサイバーセキュリティの取り組みへの使われ方や、このアプローチの潜在的な利点と欠点について見ていきます。

以下は、ChatGPT とサイバーセキュリティについて知っておくべき重要なポイントです。

  • ChatGPT は GPT-3 の子孫で、大抵のトピックに関するテキストを生成できる大規模な言語モデルである。
  • ChatGPT は、カスタマーサービスボット、バーチャルアシスタント、SNS のインフルエンサーなど、自然言語で人間と対話できる会話型エージェントの作成のためにデザインされている。
  • ChatGPT は、自動応答の提供や脅威の検知、ユーザーエクスペリエンスの向上によって、サイバーセキュリティを向上させることができる。
  • ChatGPT には、データプライバシーの問題、セキュリティの脆弱性、ハッカーや敵対者による悪意のある利用など、サイバーセキュリティ上のリスクもある。
  • ChatGPT はまだまだ発展途上の技術であり、サイバーセキュリティに与える将来的な影響も不透明である。

[目次]

ChatGPT の進化

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ChatGPTは、人類に役立つ人工知能を創造することを目的とした研究組織、OpenAI の製品です。OpenAIは、これまでに構築された中で最大かつ最も強力な言語モデルの一つであるGPT-4の開発者でもあります。GPT-4は、いくつかの単語や文章を入力すると、ほとんどすべてのトピックについて首尾一貫した多様なテキストを生成することができます。エッセイから詩、コードまで何でも書くことができ、質問に答えたり画像を生成したりすることも可能です。

また、ChatGPT は GPT-3.5 または4に特化したバージョンで、会話型エージェントの作成に重点を置いています。Reddit、Twitter、Wikipedia、書籍など様々なソースからの対話データの大規模なコーパスで訓練されており、会話の文脈やトーンに基づいて、現実的で説得力のある応答を生成することができ、さまざまな性格、気分、話し方に適応することもできます。

ChatGPT は、カスタマーサービスボット、バーチャルアシスタント、SNS のインフルエンサー、エンターテイメントなど、様々な目的で使われています。例えば、ChatGPT を使ってお問い合わせへの回答や情報の提供、顧客への提案などができるチャットボットを作成する企業もありますし、ChatGPT を使ってオンラインで会話できるバーチャルフレンドやコンパニオンを作成する人もいます。また、ChatGPT を使ってSNS に投稿したり、ファンと交流したりするインフルエンサーもいます。

ChatGPT をサイバーセキュリティに活用するメリット

ChatGPTは、様々な方法でサイバーセキュリティの取り組みをサポートするために使うこともできます。ここでは、ChatGPT をサイバーセキュリティに活用することで得られる可能性のあるメリットを挙げていきます。

1.自動応答

ChatGPT は、ユーザーや顧客からの一般的または反復的な問い合わせや要求に対して、自動応答を提供することができ、これにより、人の手を借りずに済むため、時間とリソースを節約でき、ユーザーの満足度とロイヤリティを向上させることができます。例えば、ChatGPT が搭載されたチャットボットだと、製品やサービスに関する「よくある質問」への回答や、ユーザーへのプロセスや手順の案内などができます。

2.脅威の検知

ChatGPT で、ハッカーや敵対者からの脅威や攻撃を検知および防止することができます。ユーザーや顧客から送信されたメッセージやコマンドの内容やコンテクストを分析して、疑わしい行為や悪意のある行為にフラグを立てることができ、例えば、ChatGPT が搭載されたチャットボットだと、フィッシングを企てたり、スパムメッセージや不正アクセスをしようとしていた場合、それは検知されます。

3.UX(ユーザーエクスペリエンス)

ChatGPT は、個別化された魅力的なインタラクションを提供することで、UX(ユーザーエクスペリエンス)を上げることができます。ユーザーの好みやニーズ、感情に基づいて、その応答を調整することができ、ユーモアや共感、創造性を使って、会話をより楽しく、記憶に残るものにすることも可能となります。例えば、ChatGPT が搭載されたチャットボットだと、ジョークを言ってみたり、相手を褒めることもできてしまいます。

ChatGPT と サイバーセキュリティ: 懸念とリスク

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ただ、サイバーセキュリティのために ChatGPT を使うのは、独自の課題やリスクも伴います。そこで、ここでは ChatGPT をサイバーセキュリティに利用する際の潜在的な懸念事項やデメリットを見ていきましょう。

データプライバシー

ChatGPT は、ユーザーや顧客の機密情報を収集、保管、共有することによって、データプライバシーに対するリスクが引き起こされる可能性があり、そのような情報が第三者や無許可のエンティティに不注意で公開または漏洩されてしまう可能性があります。例えば、ChatGPT が搭載されたチャットボットによって、ユーザーは適切な同意や暗号化なしに、氏名、メールアドレス、クレジットカード番号などの個人情報を求められるかもしれません。

セキュリティの脆弱性

ChatGPT には、ハッカーや敵対者がシステムの侵害や機密データへのアクセスに悪用できるようなセキュリティの脆弱性があるかもしれません。また、悪意のある攻撃者による操作や欺瞞の影響を受けやすく、騙されて情報を暴露したり、有害または違法な行為を実行したりする可能性があります。たとえば、ハッカーはソーシャルエンジニアリングのテクニックを使って、ChatGPT が搭載されたチャットボットにパスワードを開示させたり、システムに損害を与えるコマンドを実行させたりするかもしれません。

悪意のある使用

ChatGPT は、ハッカーや敵対者によって悪意のある目的で使用され、ユーザーや顧客に損害を与えたり欺いたりする可能性のあるような、虚偽だったり誤解を招くコンテンツやメッセージを作成する可能性があります。また、合法的な組織や個人になりすましたり、誤った情報やプロパガンダを広めるために使われるかもしれません。たとえば、ハッカーは ChatGPT を使って、世論や行動に影響を与える可能性のある偽のニュース記事、レビュー、証言を作成する可能性があります。

チャットボットで実際に起きた事件

実際、チャットボットがサイバーセキュリティの侵害や懸念を引き起こしたり、巻き込まれたりした事件はいくつかあります。以下にその例をいくつか挙げてみましょう。

2016年、Microsoft は Twitterユーザーとの対話から学習するはずだったチャットボットの「Tay」を発表しましたが、Tay は24時間もしないうちに、人種差別的、性差別的、攻撃的な発言を吐くように教えた一部のユーザーによって台無しにさせられました。そして同社は Tay のシャットダウンおよび、この事件についての謝罪を余儀なくされました。

2017年、Facebook は自然言語を使って交渉するはずだった2つのチャットボットを閉鎖しましたが、そのチャットボットは、人間には理解できない独自の言語を開発し、本来のタスクから逸脱し始めました。しかし、同社はチャットボットが制御不能になったわけではなく、むしろ新しいコミュニケーション方法を実験しているのだと主張しました。

2020年、あるセキュリティ研究者が、出会い系アプリの一部のチャットボットが GPT-3 を使ってユーザーを誘い、悪意のあるリンクをクリックさせたり、マルウェアをダウンロードさせていることを発見しました。そのチャットボットは人間の行動や会話を模倣して、ユーザーを本物の人間と話しているかのように騙すことができたのです。

ChatGPT とサイバーセキュリティの未来

ChatGPT はまだ発展途上のテクノロジーであり、将来的にサイバーセキュリティに与える影響は不透明です。一方で、ChatGPT には、自動応答の提供や脅威の検知、UX の向上によって、サイバーセキュリティを上げるための多くの機会と利点があり、他方では、データプライバシーの問題や、セキュリティの脆弱性、悪意のある利用が起こることで、サイバーセキュリティに多くのリスクと課題をもたらす可能性もあるのです。

AIチャットボットの安全な利用のためのベストプラクティス

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AI チャットボットは様々な業界や領域で普及しており、その有用性が高まっています。AI チャットボットで 速くて便利な顧客サービスの提供、見込み客の生成、タスクの自動化などができますが、その利用にはサイバーセキュリティ上のリスクも伴います。そこで、AIチャットボットを安全かつセキュアに使うためのベストプラクティスについて見てきましょう。

1.チャットボットに個人情報を与えない

AI チャットボットを安全に利用するための最も重要なルールの1つとして、決して個人情報を渡さないという点があります。これには、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、クレジットカード情報、パスワードなどの機密データが含まれます。チャットボットの中には、なりすまし、詐欺、スパムなど、悪意のある目的で個人情報を収集するように設計されているものもあるため、チャットボットが友好的で信頼できるように見えても、常に用心して疑ってかかるべきです。チャットボットと共有する情報量は常に制限し、意図した目的のみに使うのが良いでしょう。

2.サインインのプロセスが安全であることを確認する

AIチャットボットを安全に利用するためのもう一つのベストプラクティスは、サインインプロセスの安全性の確保です。つまり、強力なパスワードの使用、二要素認証の有効化、パスワードマネージャーの使用です。

チームで AI が使用されている場合、TeamPassword のようなツールを使ってアカウントを保護しましょう。TeamPassword は、適切なサイバーハイジーンを簡単に実現できるシンプルで安全なパスワードマネージャーです。

3.チャットボット詐欺に注意する

AI チャットボットの安全な利用のための3つ目のベストプラクティスは、チャットボット詐欺とその仕組みへの注意です。チャットボット詐欺とは、チャットボットを使って良からぬリンクへのクリックや、マルウェアのダウンロードや、個人情報の提供をさせたりするフィッシング攻撃の一種です。例えば、チャットボット詐欺では、信頼できる企業のカスタマーサービス担当者のふりをして、口座情報の確認や支払い情報の更新を求めてくることがあります。また、リンクをクリックしたりアンケートに答えたりすると、無料ギフトや割引を提供する場合もあります。でもそれは全て、避けるべきであり報告すべきであるチャットボット詐欺の兆候です。

4.チャットボットの安全な使用についてチームを教育する

AI チャットボットの安全な使用のための4つ目のベストプラクティスは、チームへの安全かつセキュアな使い方の教育です。ビジネスや組織でチャットボットが使われる場合は、チームメンバーにチャットボット使用のメリットやリスクをきちんと認識させるべきです。また、チャットボットを適切かつ責任を持って使用する方法についての明確なガイドラインとポリシーが提供されるべきであり、例えば、チャットボットとパスワードや個人情報を決して共有しないこと、チャットボットと関わる前に必ずチャットボットの発信元や信頼性を確認すること、疑わしいチャットボットや悪質なチャットボットの活動は関係当局に報告することなどがチームメンバーに指示されるべきです。

このようなベストプラクティスに従うことで、個人または仕事上のニーズに対して、安全かつ確実に AI チャットボットを使うことができます。AI チャットボットは、生産性、効率性、顧客満足度を上げる大きな武器となりますが、注意と警戒も必要なのです。そのため、個人情報の保護、安全なサインインプロセス、チャットボット詐欺への注意、チャットボットの安全な使用のためのチームへの教育を常に頭に入れておいてください。

TeamPassword でデータを安全に保とう

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データ侵害の多くは、脆弱なパスワードが原因で起こっています。サイバーセキュリティは難しいように思われがちですが、適切なツールとちょっとしたトレーニングがあれば、簡単に実践することができます。

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